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【記者コラム】基本は〝車券に貢献した選手〟の勝ち上がりで

 16日決勝のオールスター競輪は犬伏湧也(徳島)のGⅠ初優勝で幕を閉じた。
 オールスター(以下AS)はGⅠの中でも日本選手権(ダービー)に次ぐ〝格〟にランクされる。以前、6日制GⅠ(競輪祭、高松宮記念杯、全日本選抜)が4日制に短縮変更される中、ダービーは6日制維持、そしてASはダービーの次の長さの5日制になった。

 5日制変更からは番組概定表(勝ち上がり方式)の変更が続く。5日制当初の05年は予選2走のポイント制の勝ち上がり、準決がA、Bで行われた。当時はGⅢ記念競輪も準決A2個レース(1~3着決勝)、準決B1個レース(1~2着決勝)、準決C1個レース(1着のみ決勝)の概定番組。10年のASでは敗者復活戦の復活、準決4個レース制が実施された。

 概定番組の変更は経費がかからない取り組みだから回数を重ねてもいい。ただ〝勝ち上がりのレースを多くする〟ことでポイント制を導入してきたが、ポイント制は予選2走目を前にファンに〝誰々が何ポイントだから…〟とか余計な推理をさせる弊害がある。概定番組の基本は「車券に貢献した(3着以内)選手が勝ち上がる」ことに尽きる。

 ASは21年に6日制に戻り今年で6回目を迎えた。ASの概定番組の優先順位はファン投票上位者のアドバンテージ。これは組み込まれているが今回の準々決勝、準決勝の勝ち上がりが分かりやすかったとは言えない。

 ASが6日制開催の04年までの勝ち上がりはシンプルだった。初日と2日目にオリオン賞とドリームレースを実施。3日目と4日目の2日間で二次予選7個レースを行った。3日目のメインはファン投票第2位の選手、4日目のメインはファン投票第1位の選手が務めるのが慣例だった。出場選手が153人で6日制に戻った現行なら、参考にしてもいい番組概定だ。

 中林 陵治(なかばやし・りょうじ)熊本県八代市出身の64歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月の花月園新人リーグ(坂本英一ら59期生)で競輪記者デビュー。以来、現場取材一筋39年。7月28日の熊本地震後は、テレビ中継される八代市の状況に言葉が出ない。

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